ロレックスのオーバーホールは必要なのでしょうか?
ロレックスは堅牢なモデルが多いため、オーバーホールは必要がないと10年以上もオーバーホールしない人もいます。
しかし、ロレックスのほとんどのモデルが機械式・自動巻きのムーブメントなのでオーバーホールは必要なのです。
では、どれくらいの頻度でオーバーホールすればよいのでしょうか
実際にオーバーホールに出した場合、かかる料金はメーカーに依頼する場合と、修理専門店に依頼する場合ではどれくらい違うのでしょうか。
またオーバーホールの内容に差があるのでしょうか。
①ロレックスのオーバーホールしないとどうなる
ロレックスは耐久性に優れているので、「一生もの」などと、よく言われていますが、オーバーホールしないとどのような状態になってしまうのでしょうか。
10年以上オーバーホールしないで使いづけた場合、時計内部の潤滑油が切れ、摩擦で部品同士が接触し、傷つき、部品が劣化し、錆びる原因となります。
また、時計の気密性を確保するために使われているゴムパッキンが劣化し、防水不良を引き起こし、水分や湿気が内部に入り込み文字盤や梁が錆びてしまうこともあります。
時計が遅れだしたり、内部から異音がしたり、リューズが重くなったりといった症状が出始めたらSOSのサインです。
②ロレックスのオーバーホールは何年ごと?
では、ロレックスのオーバーホールは何年ごとにするのがよいのでしょうか?
メーカーでは10年以内のオーバーホールを推奨しています。
モデルや使用状況により、頻度は異なりますが、およそ10年以内にオーバーホールを受けることをおすすめしています。
引用:ロレックス公式
ではロレックスではどのような工程でオーバーホールを行っているのでしょうか。
- 見積作成
- オーバーホールの準備
- ムーブメントの分解
- 部品の洗浄
- ムーブメントの組み立てと注油
- 防水検査
- 最終品質検査
ロレックスでは以上の工程でオーバーホールを実施しています。
③ロレックスのオーバーホール費用
では、ロレックスのオーバーホールにかかる費用はどのくらいなのでしょうか?
正規で行った場合と時計修理店で行った場合を比較してみました。
時計修理店は
- ロレックスの修理実績が多数ある
- 経験豊富な時計修理技能士が在籍
- 修理料金が安価
などを考慮して比較しました。
あわせて、正規に依頼した場合と時計修理店に依頼した場合のメリットデメリットも検証してみました。
正規店 | オロロジャイオ | |||
価格 | 納期 | 価格 | 納期 | |
手巻き | 見積り | 問合せ | ¥19,800~ | 3~6週間 |
フォーマル | 見積り | 問合せ | ¥22,000~ | 3~6週間 |
スポーツモデル | 見積り | 問合せ | ¥24,200~ | 3~6週間 |
クロノグラフ | 見積り | 問合せ | ¥38,500~ | 3~6週間 |
オールドモデル | 見積り | 問合せ | ¥27,500~ | 3~6週間 |
メリット | ●確かな技術力と安心感 正規店ならではの確かな技術力を持つ時計技師と、純正部品を使用するなど、安心感があります。 |
●安価な修理料金 正規店に比べ料金がリーズナブルです。●万全なセキュリティ管理 修理する時計の郵送・保管時の万全なセキュリティー対策を実施しています。 |
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●「国際サービス保証書」の発行 正規店でオーバーホールをした証明になります。 発行日から2年間、修理した箇所を無償で修理・調整してくれます。 |
●オーバーホール時に多岐にわたる作業を実施 単なる分解掃除だけではなく、精度維持に関わるさまざまな作業をあわせて実施します。 |
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●修理受付 正規店で修理を受け付けることにより、時計が本物として証明されます。 |
●1級・2級修理技能士が対応 作業は時計修理経験が10年以上で、1級・2級時計修理技能士の資格を持った修理技能士が中心になって対応します。 |
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●部品製作も実施 製造が修理した部品でも製作して対応します。 |
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●送料・見積りは無料 郵送料・見積りは無料です。 |
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●1年間保証 修理後の故障や精度不良に1年間の保証が付いています。 |
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●ユーザー目線で作業を実施 正規店修理がよいと判断した場合、ユーザーに正規店修理を案内します。 |
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デメリット | ●費用と納期 費用が割高で納期も長くなります。 |
●時間をかけた丁寧な作業 ユーザー都合による急な仕上げは対応していません。 |
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●修理受付を断られる場合あり 古い時計で部品の在庫がない場合は修理を断られる場合があります。 |
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●ヴィンテージ感がなくなる 部品を新しいものに替えるのでヴィンテージ感がなくなる場合があります。 |
まとめ
時計を正確に、長く使い続けるには定期的なオーバーホールは必要不可欠なのもです。
時計の中でも、耐久性に優れているロレックスの時計も例外ではありません。
オーバーホールへ出す際にも、正規・時計修理店それぞれにメリットデメリットがあります。
メリット・デメリットを慎重に判断し、定期的なオーバーホールで大切な時計を愛用することをおすすめします。