カルティエは宝飾品を展開していますが、時計シリーズも女性からの人気が圧倒的に高いです。
代表的には「マストタンク」や「タンクフランセーズ」・「パンテール」があります。他にも「サントス」や「バロンブルー」シリーズも大変人気があります。
女性に人気のあるカルティエですが、使っているうちに動かなくなってしまうことがあります。今回は、カルティエが止まってしまったときの原因やその対処法を紹介します。
カルティエが動かなくなる原因
カルティエはムーブメントが機械式の時計と、電池で動くクォーツ式の時計に分けることができます。
とくにクォーツ時計を電池交換に出したら「電池交換では正常に動作しない」と言われ、初めに依頼した店舗では直してもらえないという相談が多く見られます。
今回は、電池交換しても動かせない場合をはじめ、機械式時計やアンティーク時計が動かない場合の対処法を解説します。また、最新の「タンク ソーラービート」も記載しています。
1-1 回路不良
電池交換をしても動かないクォーツ時計は、回路不良であることが多い印象です。
回路不良とは、電池のエネルギーを時計の動力に変換する回路が破損し、新品の電池を入れても時計が動かない状態のことを指します。クォーツ時計の回路は、一度壊れてしまうと回路自体を交換する必要があります。クォーツ時計はメンテナンスが軽視される傾向があり、長期間放置されたままの時計に多く見られる症状です。
回路は入手に時間がかかり価格が高額になることもあるため、こまめなオーバーホールがおすすめです。オーバーホールは、ムーブメントのパーツをすべて分解し、洗浄、組み上げる一連の工程です。
この際に少しでも不具合が見つかれば、パーツ交換といった対処をするため、重大な故障につながらず時計を安全に使い続けることができます。
1-2 パーツの破損
カルティエのムーブメントは、数多くのパーツが組み合わさって動いています。
そのため一部のパーツにわずかでもずれや不具合が生じると、他のパーツも影響が広がってしまい、時計が止まってしまいます。時計の動きに違和感がある場合や、ぶつけたり落としたりした後に動かなくなった場合は、パーツが破損している可能性が高いといえます。
1-3 油切れ
クォーツ時計でも機械式時計でも共通することで、ムーブメントの油が乾いたり劣化したりすることでパーツがうまく動かず、時計自体が止まってしまいます。
ムーブメントには、パーツの摩耗が激しい部分に潤滑油が塗布されていますが、経年劣化によって乾いたり劣化したりして他のパーツに悪影響を及ぼすことがあります。
この油は、通常オーバーホールの際に塗り直しますが、長年メンテナンスをしていないと前述のようなトラブルにつながってしまいます。カルティエの時計を長く使い続けるためにも、定期的なオーバーホールがおすすめです。
1-4 磁気帯び
時計のムーブメントは、基本的に金属のパーツで成り立っています。
金属には、強い磁気が近くにあると、その磁気が金属に移る性質を持っています。そのため強い磁気を持つ製品を時計に近づけると、磁気が移ってしまいパーツが正確に動かなくなってしまいます。これは磁気帯びと呼ばれる現象で、時計が動かなくなる原因の一つとして知られています。
強い磁気を持つ製品は、スマートフォンやパソコン、電子レンジなど身近にあるものが多いため気づかないうちに時計が磁気帯びしてしまっていることがあります。磁気帯びすると、大半は時計の遅れや進みが発生しますが、まれに動かなくなることもあります。
時計が動かなくなる前に時刻のズレが発生していた場合、磁気帯びが考えられます。磁気帯びした場合は、専用の器具で時計から磁気を抜かなければいけないため、修理を依頼しましょう。
1-5 ソーラービートが動かない
ソーラービートは最新の光感知システムの時計です。ソーラービートが動かないのは、30日間時計を光に当てないために、スリープモードに入ります。この場合は、1時間の間は時計を光に当てて下さい。
再起動して、動くようになります。普段から、自然光や人口光でも良いので当てるようにしてください。それでも動かなければ修理を依頼しましょう。
ソーラービートは通常の時計が6~7年間で電池交換が必要に対して、16年間バッテリー交換が不要です。2022年から現れた新星です。
カルティエが動かない場合の対処法
まずはカルティエが動かない場合の対処法から紹介します。
2-1対処法①:ゼンマイを巻き上げる
機械式時計のゼンマイが巻き上がっていない場合に、動かなくなることがあります。とくに自動巻き時計の場合、巻き上げが足りないこともあります。自動巻き時計は、手の動きでローターが動きでムーブメントを巻き上げてくれる仕組みですが、手をあまり動かないと巻き上げが足りずに止まってしまいます。
自動巻き時計はリューズでゼンマイを巻き上げられるため、リューズで巻き上げてみることをおすすめします。
それでも動かない場合は、他に原因が考えられます。また、リューズを巻いても手応えがない場合やいつもと感触が違う場合、ゼンマイが切れている可能性があるため、修理が必要です。
2-2 対処法②:電池交換をする
カルティエが動かない場合の対処法の1つ目は、電池交換をすることです。電池を動力とするクォーツ式時計は、定期的に電池を交換する必要があります。電池の平均寿命は2~3年と言われているため、長い期間電池を交換していないという方は、電池交換をすれば動く可能性が高いでしょう。
「電池交換は自分でもできる」というサイトもありますが、初心者が安易に時計の電池交換を行うのは危険です。カルティエの裏蓋はネジで止められていますが、ネジは非常に小さく専用のドライバーでなければ開けることはできません。
またドライバーがあったとしてもネジが固くなっていて、ネジ山が潰れてしまったり時計に傷がついたりするリスクもあります。そのため、自分で行わず正規店か時計修理の専門店に依頼するのがおすすめです。
切れた電池は液漏れを起こす可能性があり、そのまま放置するとムーブメントにダメージを与えてしまいます。電池切れで動かない場合は、早めに電池交換を依頼するようにしましょう。
2-3 対処法③:修理・オーバーホールを依頼
上記の2つの方法でも、動かない場合は修理が必要です。カルティエの時計は、正規販売店に依頼するか、民間の時計修理店に依頼するかのどちらかの方法から選択できます。
正規店の場合、カルティエブティックに持ち込むか、インターネット上で修理を依頼する方法があります。正規店のメリットは、メーカーならではの充実したサービスや安心のサポートが受けられる点です。しかしその反面、納期に1~2ヶ月がかかり、費用も高額です。
修理費を抑えたい場合におすすめなのが、時計修理を専門に行っている民間の時計修理店に依頼する方法です。時計修理店では、リーズナブルな価格でカルティエの時計を修理できます。納期も3~4週間程度と、正規店よりも早く戻ってきます。
時計修理店で注意する点は、優良な店舗を見極めることです。民間の時計修理店は、個人店から複数店舗を持つ店舗までさまざまな規模があり、店舗によって対応や品質にバラツキがあります。そのため優良な店舗の特徴である、豊富な修理実績があるか、専門資格を持った技術者が在籍しているかを確認することが重要です。
当サイトがおすすめする時計修理店は<オロロジャイオ>です。
オロロジャイオ
住所 | 東京都中野区中野2丁目11−5 吉田ビル 2階 |
休日 | 土日祝は休業 |
営業時間 | 月~金 11:00~18:00 (お問い合わせフォームからの相談はいつでも) |
HP | オロロジャイロHP |
おすすめポイント
- 時計修理経験10年以上の技術者のみ在籍
- ロレックスをはじめ、アンティークにも対応
- 新品仕上げ(研磨)がセットでお得
オロロジャイオでは、カルティエを専門に時計修理の経験を重ねてきた時計修理技能士が在籍しています。
時計の聖地として知られる東京中野の店舗での受付はもちろん、インターネットでの無料見積を承っています。全国どこでも送料無料で、時計修理を依頼することができます。まずはお気軽にお問い合わせください。
オロロジャイロならカルティエのオーバーホール料金が正規店価格から1割~2割程お得に依頼できます。筆者も利用しましたが、正規店に劣らない仕上がりでした。
【写真付きレヴュー】オロロジャイロでオーバーホールを体験!口コミや評判についても!
カルティエが動かない場合の目安修理費用
カルティエの時計を修理依頼した場合に、多くの方が気になるのが修理費用ではないでしょうか。ここでは正規店と時計修理店の修理費用の目安を紹介します。
正規店と時計修理店で修理を依頼した場合、それぞれ下記の費用が目安となります。
- クォーツムーブメント 正規店:約4万円~ 時計修理店:約2万円~
- 自動巻ムーブメント 正規店:約6万円~ 時計修理店:約3万円~
- クォーツクロノグラフ 正規店:約6万円~ 時計修理店:約3万円~
- 自動巻クロノグラフ 正規店:約7万円~ 時計修理店:約4万円~
上記で紹介している料金は、オーバーホールの基本料金です。パーツが破損・劣化していて交換が必要な場合、ここに各パーツの料金が加算されます。時計修理店は、正規店のおよそ30~50%程度の料金で修理が可能です。
以下に正規店とオロロジャイロの違いを比較表にしました!
まとめ
カルティエが動かなくなった時の対処法や費用、原因について解説しました。
カルティエはクォーツ式時計のモデルが多く、電池交換が必要な場合もありますが、中には電池交換をしても動かない場合もあります。そういった場合は、ムーブメントのパーツや油切れなどの問題が考えられます。
修理は正規店か民間の時計修理店で対応してもらえます。正規店ではメーカーならではの安心感やサポートがありますが、その分費用は高額になります。民間の時計修理店では、リーズナブルな価格で修理できるのが魅力ですが店舗によって品質に差があります。
当サイトがおすすめする優良な時計修理店は、オロロジャイオです。オロロジャイオでは、時計修理の経験が10年以上の時計技能士が修理を対応し、カルティエの修理実績も豊富にあります。
全国に対応した見積無料の修理郵送サービスも受け付けているため、カルティエの時計が動かなくて困っているという方は、まずはお問い合わせしてみましょう。